ヘッダーイメージ
天然寺の歴史
天然寺は浄土宗、京都総本山知恩院の直末寺であり、本尊は阿弥陀如来です。
寺の草創は今から千二百年をさかのぼる大同年間(806~809)坂上田村麻呂が東征の際、当地上木島山崎地籍に堂宇を建立、念持仏の地蔵尊を安置したのが寺の始まりとされています。
当初は真言宗でしたが、その後天正元年(1573)縁誉秀傅和尚が西町地籍に堂宇を移し、宗旨を今の浄土宗に改宗し中興開山としました。
その頃、この地方の豪族市河筑前守信房の帰依を受けて寺領を寄進され、寺は隆盛をきわめ末寺十二ヵ寺を擁したと伝えられています。
しかし、その後寛永3年(1626)堂宇を焼失、これを契機に現在の地に移転再建されました。ところが寛延2年(1749)、寛政9年(1796)と三度の火災に遭遇、現在の本堂は文政7年(1824)に再建落慶されたものです。
天正の浄土宗改宗からおよそ430年、法系は連綿として絶えることなく現在の精譽定善上人は中興開山より数えて37世にあたります。
フッターイメージ